電子カルテシステムを導入しよう!電子カルテとレセコンの特徴やシステム導入のメリットを解説

電子カルテシステムを導入する前に知りたい基礎知識

電子カルテシステムを病院に導入する前に、電子カルテとレセコンの特徴と違いからチェックしておきましょう。混同されやすい両者なので、同じだと勘違いしている方も多いかもしれません。

そこで今回は、電子カルテの特徴やレセコンとの違いについて触れたうえで、連携して使うメリットや、導入前にチェックしておくべきポイントをご紹介いたします。

連携するとより便利?電子カルテとレセコンの特徴を解説!

病院で電子カルテシステムを導入する前に、使いこなすための様々な知識をつけておくことが必要です。「電子カルテを導入したいとは思うものの、IT知識が少ないからうまく使えるか不安」「正直どういうところにメリットがあるのかよくわからない」「レセコンとの連携はどうすればいいのか何もわからない」など、導入にあたっては多くの不安要素があるかもしれません。そんなときこそ前もって知っておくべき知識が役立ちます。まずは電子カルテとレセコン、それぞれの特徴や違いを整理していきましょう。

電子カルテとレセコンの違い

電子カルテを作成する人物

病院等で便利な電子カルテのシステムを導入したいときは、電子カルテとレセコン、それぞれの特徴をしっかりと押さえておくことが大切です。似たようなシステムとして混同されやすい両者。それぞれにはどういった特徴があり、どういった違いがあるのでしょうか?

電子カルテシステムの特徴

現在、病院をはじめとした医療施設で多く活用されているシステムの1つに、電子カルテシステムがあります。これは従来の紙カルテをデジタルにした形態で、デジタル版のカルテといえばわかりやすいでしょう。

紙のカルテのデジタル化によって得られるのは、業務負担の軽減です。記入ミスや漏れを極力少なくすることができますし、さらに保管場所をわざわざ確保する必要もなくなります。院内におけるカルテ管理の業務が大幅にスマート化され、最終的には様々な業務の効率化につながるといえるでしょう。

レセコンのシステムの特徴

レセコンはレセプト(診療報酬明細書)を作成するためのシステムで、正式名称はレセプトコンピュータといいます。電子カルテ同様に病院の窓口で使うシステムなので混同しやすいです。レセコンと電子カルテは別のシステムです。

レセプト作成において大きな課題となるのは、計算ミスをはじめとしたヒューマンエラーです。人の手で業務を行っている以上、減らせるミスには限界があるのが実情です。しかし、レセコンならコンピュータ処理で計算を行うため、システムに不具合がない限りスムーズなレセプト作成が実現できるうえに、計算ミスなどのトラブルもほとんど解消できます。また、レセコンはシステム会社が常にアップデートを行っていくため、制度改定に対する対応が迅速なのも魅力的です。これをスタッフの手ですべて行おうとすると、改定に対して対応が遅れ、全体的に業務を圧迫してしまうことも珍しくありません。

連携で効率が飛躍的にアップする?

効率がアップするイメージ

ここでチェックしておきたいのは、電子カルテとレセコンのシステム連携です。電子カルテとレセコンは、どちらも病院業務を支える重要な役割を持つシステムです。両者を連携して使うことで、より一層の業務の効率化が期待できます。

基本的に電子カルテとレセコンは、もともと使っていたものと新しく導入したものを連携できたり、両方を新たに導入したいときはあらかじめ一体型となったものを取り入れられたりします。それだけ病院業務の効率アップに対して、電子カルテとレセコンのシステム連携は貢献度が高いということです。

連携することで具体的にどう便利になるのかというと、最初の受付から最後の会計までの一連の流れの中で、複数のシステムを逐一動かす必要がなくなります。1つの入力業務でカルテの入力から会計までを済ませられるのは、非常に利便性が高いといえるでしょう。ちなみに電子カルテとレセコンのどちらもまだ導入しておらず、これから両方を導入して一気にデジタル化を図りたいときは、分離型のレセコンから選ぶことを推奨いたします。

エヌ・ケイ・カスタマイズでは、レセコンはORCAを推奨しています。ORCAとは、日本医師会が提供する安価で実績がある、オープンソースのレセコンです。他のレセコンや、一体型の電子カルテとなると、プログラムの中身が企業主導のクローズドなものが多いため、「連携」という点で支障となる可能性があります。

また、カルテとレセコンが分離されているメリットもご紹介いたします。例えば、電子カルテがダウンしたとしても、レセプト請求(会計作業)だけは継続できるといったリスク分散ができる点です。こうした点から、連携が組みやすい「ORCA + Claris FileMaker」 という組み合わせでの電子カルテを推奨しているのです。

電子カルテシステムの導入前に知りたいこと

これから多くの業務を初めてIT化していくという場合、選び方や予算、そして実際の操作に至るまでハードルが高いと感じてしまう経営者の方も多いかもしれません。ITに詳しいスタッフや担当者が在籍していなければなおさらのことです。こちらでは、病院などの施設で電子カルテシステムを導入するときに知っておきたいポイントをまとめてみました。

導入前に目的や予算を考えよう!

予算を検討する人物

電子カルテシステムを選んでから管理会社に相談することは、結果として導入プロジェクトは失敗に終わってしまう可能性が考えられます。その理由は、新しいシステムや制度を導入するためには、明確化されている目的や予算などが必要となるためです。

目的は何か今一度考えよう

まず必要なのは、目的の設定です。

  • なぜ電子カルテが必要なのか
  • 電子カルテで現場の何がどう変わるのか
  • そもそもどういった便利さを求めているのか
  • 現場が抱える現在の課題を解決できるのか

このように、「なぜ?」「どのように?」と自分たちで疑問を投げかけていくことが重要です。

確かに電子カルテはカルテをデジタル化したものなので、利便性は高く、導入するメリットは十分にあるといえるでしょう。しかし、電子カルテにすればすべての課題が解決するというわけではないのも事実です。デジタル化は万能ではなく、導入するには費用もかかります。

例えば、医院の規模によっては電子カルテでなくても困らないという場合もあります。システムを新しくすることで逆に業務の負担が増えるのなら、ひとまずは手入力で運用していくという判断が正解になることも十分に考えられるでしょう。システム導入後、失敗しないためにも、電子カルテシステムを導入する際には、前もって目的を明らかにしておくことが不可欠となります。

予算はどうするか

予算については、適宜システム会社と相談しながら決めていく形になります。電子カルテシステムは病院の規模などによって導入費用や運用費用が変わります。システム会社のサーバーを利用するクラウド型の電子カルテの導入費用は比較的安く済みます。自社サーバーを使い、システムを構築していくオンプレミス型は、導入費と時間は大きくかかる反面、ランニングコストを抑えられること、必要に応じてカスタマイズができることなどがメリットになります。このようにシステムの特徴についても整理しながら、適正となる予算を決めていきましょう。

操作は難しい?使いこなすためのポイント

指を立てる人物

電子カルテは操作が難しいのではないかと不安に感じる方も多いかもしれません。結論からいうと操作自体はとても簡単です。現在は電子カルテに限らず、多くのシステムにおいてスマートでわかりやすい操作性が新装できており、誰でも直感的に操作できるものが多いです。デジタルに対して苦手意識を持っている方でも安心です。

ただし、レセコンとの連携や、万が一不具合が起きたときのトラブル対応となると、やはり専門家の力を借りる必要があるでしょう。そうした場合については、システム会社に保守を依頼しておけば、問題の解決に時間は要しません。使いこなすためのサポートも、システム会社にならしっかりと頼めるのが利点となります。電子カルテ導入の際には、運用後のサポートまで総合的に行ってくれるシステム会社を選ぶことが大切です。

病院で電子カルテシステムを導入するならエヌ・ケイ・カスタマイズへ

病院で使用する電子カルテシステムを新たに導入して業務効率化を図りたい、レセコンと電子カルテを連携させて管理を楽にしたい場合には、電子カルテ・レセコンに対応できるシステム会社を見つけることが一番です。

エヌ・ケイ・カスタマイズでは、病院などの施設に便利なシステムを導入したいとお考えの方に向けて、サポートを行っています。電子カルテ導入やシステム連携についてお困りの際には、エヌ・ケイ・カスタマイズへぜひご相談ください。

病院で電子カルテシステムの導入をご検討の方はエヌ・ケイ・カスタマイズまでご相談ください!

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