第95回 次の場合にオブジェクトを隠す

こんにちは。 エヌ・ケイ・カスタマイズの大村です。

4月、新年度ですね。私はJRで通勤しているのですが、先週から、駅のホームで列車を待つ人の顔ぶれが変わりました。
いつもと同じ時刻、同じ車両の乗降口に並びながら、人も移り変わっていくんだなあ、と妙に感慨にふけっております。ちなみに、私の乗るJR指宿枕崎線は、ディーゼルで動いております!

さて今回は、条件によって、フィールドを表示したり消したりしてみましょう。

目的と方法

使い道としては、入力内容によって、例えば「注意喚起」を表示したり、あるいは「説明」を隠したりすることで、画面領域を効率よく使えるのではないかと思います。

関数を書き込む場所は、インスペクタの「データ」タブの「動作」→「次の場合にオブジェクトを隠す」です。

インスペクタ

ここに条件式を設定することで、オブジェクトを隠したり、表示したりすることができます。

関数を実装

私が実際に医療機関で作成した、「看護必要度」のチェックシートを例に使ってみます。
2022年4月からの診療報酬改定で、看護必要度の「心電図」が項目から外れました。
というわけで、4月1日からは「心電図」のフィールドを表示しないことにしてみましょう。
(4月以前の「心電図」は確認したいので、そこは表示を残したいですね。)

4月1日以降は非表示に


今回は、下図のような関数を使ってみました。
Date関数を使って、日付を比較しています。記録日が2022年4月1日以降であれば、オブジェクトを隠す(表示しない)ということになります。



もうひとつ、例を紹介いたします。こちらも実際に使っていただいている「病床管理」アプリから。
入院、退院、部屋移動などを管理するアプリであり、病床の稼働状況を把握できるアプリです。機能の一つとして、移動元、移動先を表示したりしています。

病床移動を表示


ここでの表示、実は、入院元、転帰先、元の病棟、今回の病棟などの情報が混在しています。
それぞれのフィールドがあるのですが、それらのフィールドに、今回の「オブジェクトを隠す」機能を施して、それらをぴったり重ねて配置しています。例えば、「退院」でない場合は隠す、「入院」でない場合は隠す、などです。

ぴったり重ねる

これで、限られた領域に、すっきり表示できます。

まとめ


いかがだったでしょうか。

「条件付き書式」のように使って、効率よく表示をコントロールしたり、それによって入力ミスを防いだり、といったことに使えそうですね。

ただ、「オブジェクトを隠す」機能は、条件を考えているときに、逆転の発想で考える必要があるので、混乱しやすいですね。

「次の場合にオブジェクトを隠す」は、”オブジェクトを隠す”為にはと、逆転の発想で考える必要がございます。
計算式など、間違いも生みやすいので十分注意しましょう。

知っていましたか?FileMaker17より「次の場合にオブジェクトを隠す」に仕様変更がありました。


では来週もお楽しみに!



参考文献:Claris FileMaker 公式トレーニング教材 から、「FileMaker 関数・スクリプトガイド」 等を参考にしています
https://content.claris.com/fmb19_reg-ja

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