検索の基本

株式会社エヌ・ケイ・カスタマイズの上野でございます。
今回は検索の基本について案内したいと思います。

以下の記事は、FileMaker Master Book 初級編(バージョン 19 対応)より、
「第4章 データと検索:即時検索(71ページ)~」を元に掲載しています。

この文献から、検索の基本について学びました。文献の執筆者、関係者の方々に深謝いたします。

なお、このブログ記事の趣旨は、弊社所属スタッフの FileMaker 学習の成果を公開することを目的とし、同時に、参考文献の内容の紹介に資するものであることを Claris International Inc. が確認しています。

Claris FileMaker 公式トレーニング教材

Claris FileMakerでデータの入力がどんどん蓄積されると、作業に必要なデータを探す = 検索 が必要になります。
Claris FileMaker 検索の基本は「キーワード検索」です。フィールドに入力されているデータの単語から探します。
「キーワード」は検索したい言葉(単語)の事です。
キーワードは、だいたい自然に思い浮かびます。それは、普段どのようなデータが入力されているのかわかっているからです。
つまり、どのようなデータが入力されているのかわからなければ、うまくキーワードを指定できないかもしれません。
ですから、検索と入力には関係があります。

検索には、どのような条件でおこなうか =「検索条件」が必要です。
キーワードと『検索の種類と検索方法』です。
この検索条件に合致するレコードが「検索結果」の対象レコードとしてレイアウトに表示されます。
入力されたキーワードに対する検索は日本語の単語は「中間一致」となります。

例えばあるフィールドに
さしす
さしすせそ
せさしすそ
せそさしす

とデータが入力されている4レコードがあるとします。
「さしす」という単語で検索をおこなうと4 件すべてが表示されます。
これが、中間一致です。単語のどこに文字があっても合致します。

・ 前方一致なら、さしす さしすせそ の 2件だけが表示されます。
・ 後方一致なら、さしす せそさしす の 2件だけが表示されます。
さしす だけしか探したくない場合のことを完全一致と呼びます。

日付数字は単語とは少し違います。
日付や数字などの検索は、その値、範囲、以上、以下などの指定付きで探したい場合がほとんどなのではないでしょうか。
テキストタイプフィールドと、他のタイプのフィールドは索引の作成が異なります。
クイック検索の検索ボックスに数字を入力すると検索結果が表示されます。
しかしClaris FileMaker Pro Advanced は自動的にちょっとしたことをしています。
「4」と入力すると、

・ 数字フィールドでは「4」に一致するレコード
・ 日付フィールドでは「『今年』の 4月 1日から 31日まで」のレコードを探します。

日付や数字のクイック検索は期待している結果にならない場合があるので注意が必要です。

次に英単語の場合ですが、こちらは前方一致」となります。
今度は、

xxxyyy
yyyxxx

というレコードが有ったとします。
これを「xxx」で検索すると xxxyyy だけ表示されます。
では次に、yyyxxxxxxの前に半角スペースを入れ yyy xxx とします。
この状態でもう1度、xxx で検索すると、
xxxyyy yyy xxx2件が表示されました。
これが英単語の前方一致です。
元々、yyyxxx は1つの単語でしたが、間に入れた半角スペースで yyyxxxの2つの単語になった為です。

今回は、検索の基本的な違いについてご案内致しました。
ちなみに、集計タイプのフィールド、オブジェクトタイプのフィールド、グローバル格納フィールドは、検索できません。


参考文献:Claris FileMaker 公式トレーニング教材 から、「FileMaker Master Book 初級編」 等を参考にしています
https://content.claris.com/fmb19_reg-ja