第118回 チェックボックスやラジオボタンの値を検索する

こんにちは。エヌ・ケイ・カスタマイズの池村です。

 鹿児島はやっと少し涼しくなってきました。もう秋だなぁと思いきや、本日は夏日になると天気予報で言っているのを聞いて「まだか…」と心の中でつぶやいてしまいました。

 今回はチェックボックスやラジオボタンで入力した値を検索することについて学びました。
複数選択したものを、複数のキーワードで検索するときの方法です。 

 記事を書くためにサンプルファイルを作っていたのですが、遠い記憶の中にチェックボックスのフィールドの検索がうまくいかなかった経験がよみがえりました。当時も四苦八苦して解決したのを思い出しました。

では、見ていきましょう


以下の記事は、Claris FileMaker 関数・スクリプトガイド(バージョン 19 対応)より、
「31.チェックボックスやラジオボタンを検索する(852ページ)」を元に掲載しています。

この文献から、チェックボックスやラジオボタンでのデータの格納のされ方、”改行(改行区切り)”の概要について学習することができました。文献の執筆者、関係者の方々に深謝いたします。

なお、このブログ記事の趣旨は、弊社所属スタッフの Claris FileMaker 学習の成果を公開することを目的とし、同時に、参考文献の内容の紹介に資するものであることを Claris International Inc. が確認しています。

Claris FileMaker 公式トレーニング教材

考え方

 まずは、チェックボックスとラジオボタンそれぞれで入力した値がどのように格納されるのか確認します。

 ・チェックボックス(複数選択できる)はチェックを行った順に改行区切りで格納されます

 ・ラジオボタンは選択した値が通常一つ格納されます。

チェックボックスへの入力
ラジオボタンへの入力

関数・スクリプト実装例

(1)「趣味一覧1」という同じフィールドを、チェックボックスの値一覧、ラジオボタンの値一覧、普通のフィールドで配置します。

(2)チェックボックスセットを検索するためのリスト形式のレイアウトを作成します。

(3)「キャンプ」と「釣り」のどちらにもチェックが入っているレコードを検索する[どちらにもチェック]スクリプトを作成します。

  • 1行目で検索モードに切り替えて、2行目でフィールド設定を行うことで検索する対象を分かりやすくできます。
  • チェックボックスで選択した値は、改行区切りで格納されているので、検索条件も改行区切りでセットされるように設定します。
  • 3行目に[検索実行]スクリプトステップを挿入します。[検索条件の指定]は行いません。
  • 検索結果は(2)に用意したレイアウトで表示するようにしてあります。

(4)「キャンプ」と「釣り」のどちらかにチェックが入っているレコードを検索する[どちらかにチェック]スクリプトを作成します。

  • 1行目で検索モードに切り替えて、検索条件をセット、もう一つ検索条件を追加してセットするようにしてあります。
  • 検索結果は(2)に用意したリストのレイアウトで表示します。

実行例

上記で作ったスクリプトをボタンに設定して実行してみます。

下の画像はスクリプトデバッガで1行ずつ実行している途中の画像になります。

【キャンプ and 釣り】(「キャンプ」と「釣り」のどちらにもチェックのスクリプト)をクリックした場合

  「キャンプ」と「釣り」どちらにもチェックがあるレコードは4件でした。

【キャンプ or 釣り】(「キャンプ」と「釣り」のどちらかにチェックのスクリプト)をクリックした場合

  「キャンプ」と「釣り」どちらかにチェックがあるレコードは10件でした。

まとめ

 チェックボックスセットのフィールドで複数キーワード検索する場合は、改行区切りでキーワードをセットして検索するということを学習しました。

ご覧いただきありがとうございました。

参考文献: Claris FileMaker 公式トレーニング教材 から、「Claris FileMaker 関数・スクリプトガイド」 等を参考にしています
https://content.claris.com/fmb19_reg-ja