第124回 複数のレイアウトからPDFを作成する
こんにちは。エヌ・ケイ・カスタマイズの大村です。
サッカーJ3の昇格争いも佳境です。われらが鹿児島ユナイテッドFCも、まだJ2昇格の可能性を残しています。まだまだ諦めるわけにはいきません。
今度の日曜日はホーム最終戦(VS FC岐阜)です。
鹿児島ではMBCラジオでの実況生放送もあります。
弊社からも、ラジオへのCM参戦で応援いたします!
みなさまも、ぜひ!!
MBCラジオ スペシャルウィーク
以下の記事は、Claris FileMaker 関数・スクリプトガイド(バージョン 19 対応)より、
Claris FileMaker 公式トレーニング教材
「37. 複数のレイアウトからPDFを作成する(867ページ)」を元に掲載しています。
この文献から、Claris FileMaker + PDF の活用法を学習することができました。文献の執筆者、関係者の方々に深謝いたします。
なお、このブログ記事の趣旨は、弊社所属スタッフの Claris FileMaker 学習の成果を公開することを目的とし、同時に、参考文献の内容の紹介に資するものであることを Claris International Inc. が確認しています。
今回は、別々に作成されたレイアウトを1つのPDFに結合します。
病院で使われる文書、「褥瘡対策に関する診療計画書(1)(2)」を題材に、
- 1ページ目は(1)のレイアウト
- 2ページ目は(2)のレイアウト
になっているPDFを作成します。
考え方
[レコードを PDF として保存] スクリプトステップに [既存の PDF に追加] というオプションがあります。
このオプションを使うと、PDF 作成先の場所に既に PDF が存在する場合は、その PDF の最後のページの後に追加で作成されます。
出力先を同じパスで指定して、PDFを1ページ目は作成、2ページ目からは追加をしていきます。
実装
「褥瘡対策に関する診療計画書(1)」と「(2)」というレイアウトを用意したうえで、次のようにスクリプトを用意します。
- デスクトップに PDF を保存するために、変数にパスを設定します。例ではデスクトップに「褥瘡対策に関する診療計画書.pdf」という名前で保存されます。(4行目)
- 1ページ目のレイアウトである「褥瘡対策に関する診療計画書(1)」を表示して、PDFを保存します。
- [レコードを PDF として保存] スクリプトステップの [出力ファイルの設定] に変数「$path」を設定します。
- オプションはギアのアイコンをクリックすると表示します。(19行目)
- 2ページ目のレイアウトである「褥瘡対策に関する診療計画書(2)」を表示して同様の設定をします。
この時に [既存の PDF に追加]オプションにチェックを入れます。(28行目)
実行例
実際に動きを確認してみます。
スクリプトを実行すると2つのレイアウトからなる PDF がデスクトップに作成されます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
印刷するよりも、PDFに出力する方が便利な場面も多いかと思います。
1ページ目は「送付状」、2ページ目以降は「明細書」といった使い方ができますし、プレビューにもなりますし。
ペーパーレス化にもつながりそうですよね。
それでは、来週もお楽しみに!
参考文献: Claris FileMaker 公式トレーニング教材 から、「Claris FileMaker 関数・スクリプトガイド」等を参考にしています
https://content.claris.com/fmb19_reg-ja