第16話 フィールドと索引について
エヌ・ケイ・カスタマイズの福山でございます。今回は、フィールドと索引についてご紹介させて頂きます。
以下の記事は、FileMaker Master Book 初級編(バージョン 19 対応)より、
Claris FileMaker 公式トレーニング教材
「6.5 フィールドと索引(137ページ)~」を元に掲載しています。
この文献から、FileMaker の内部で使われている「索引」について学びました。文献の執筆者、関係者の方々に深謝いたします。
なお、このブログ記事の趣旨は、弊社所属スタッフの FileMaker 学習の成果を公開することを目的とし、同時に、参考文献の内容の紹介に資するものであることを Claris International Inc. が確認しています。
今まで、さまざまな検索をご紹介してきましたが、検索実行でキーワード検索が探しているのは、どこの単語なのでしょうか。それは、主に「索引」です。
現実の世界では、本の一番後ろの方にあいうえお順のキーワードリストがついていることがあります。これが索引で、「インデックス」とも呼ばれます。Claris FileMaker Pro Advanced ではフィールドごとに索引を持ちます。検索実行時に内部的に利用され、リレーションシップにも利用されています。
索引設定ができるフィールド
索引は、テキスト、数字、日付、時刻、タイムスタンプのフィールドタイプと、これらの結果タイプ が設定されている計算タイプのフィールドが持ちます。
非保存の計算タイプのフィールドには索引は持てませんが、検索できないわけではありません。その時点で索引を作成し、計算結果に対して検索がおこなわれます(結果が表示されるまで少し時間がかかることがあります)。
索引設定
索引の設定はフィールドオプションからおこないます。顧客管理ファイルから設定の確認をしてみます。
「名前」フィールドの[フィールドオプション]ダイアログの「データの格納」タブを確認します。下半分が索引の設定です。
・[なし] ・[最小限] ・[すべて]
フィールドを作成した直後は、この設定は[なし]で[必要時に索引を自動設定]のチェックが オンです。
索引の必要時とは
「検索」や「リレーションシップ」でそのフィールドが使用(評価)されたときのことです。評価されるタイミングで索引が作成され、テキストタイプの場合は、[索引設定]は自動的に[最小限]に切り替わります。
顧客管理ファイルには、すでに索引設定済みのフィールドがあります。これまでの様々な検索を紹介してきた際に、いくつか検索を実行したために索引ができています。誕生日のフィールドには、今まで検索したことがないので、『索引設定済』がついていません。実際に検索して索引ができるか試してみます。
検索モードに切り替えて、誕生日が1970年生まれの人を検索します。
185人の1970年生まれの人が検索されます。
再度、誕生日フィールドを確認してみると『索引設定済』となり、索引が作成されています。
カスタム App を作成直後などに検索を実行すると、時間がかかることがあります。これは索引を作成しているためかもしれません。索引が作成されていないフィールドに検索条件を入力して検索を実行すると索引が作成され、2 回目以降は作成された索引を利用するので検索時間が短くなります。ただし、索引を作成するとファイルのサイズが増えますので、注意が必要です。
今回は、フィールドと索引についてご紹介させて頂きました。また次回もよろしくお願いいたします。
参考文献:Claris FileMaker 公式トレーニング教材 から、「FileMaker Master Book 初級編」 等を参考にしています
https://content.claris.com/fmb19_reg-ja