第2話 データベース

(第2話)

〜データベースについて〜

・皆さん、お疲れ様です。今回は『データベース』についてお話したいと思います。

以下の記事は、FileMaker Master Book 初級編(バージョン 19 対応)より、
「第3章 データベースの世界(45ページ)~」を元に掲載しています。

この文献から、データベースの考え方について学びました。文献の執筆者、関係者の方々に深謝いたします。

なお、このブログ記事の趣旨は、弊社所属スタッフの FileMaker 学習の成果を公開することを目的とし、同時に、参考文献の内容の紹介に資するものであることを Claris International Inc. が確認しています。

Claris FileMaker 公式トレーニング教材

 皆さん、データベースって耳にしたことがあるかもしれませんが、直訳すると『情報の基地』でデータを1箇所に集めて整理したもののことを指します。このデータベースを安全に確実に活用するための機能を備えたものを『データベース管理システムDBMS=Datebase Manegement System』なんて呼びます。それってどんなもののことを言うのかというと、例えば、

・年賀状を作る時に手書きではなく住所録から印刷…

とか、

・お店で月の売上データを月ごとに集計してどの商品が一番売れてるか順番並べて印刷とかグラフにして仕入れの調整…

などのことで、手作業でやったりしていることを普通にこうやって自動化して効率上げていることが実はデータベース活用していることになっているんですね。

 このようなシステムを利用する一番の目的というのが『一元管理』なんです。家族や会社、従業員などいろんな人がデータベースを活用します。その上で『一元管理』するメリットにはこんな理由があります。

・共有を前提にしてデータをまとめることができる。

・ファイルが複数のユーザから同時に使用、編集されてもデータが壊れないように守る。

・いつ誰が修正したのかわかる。

・また誰が編集できるのか、誰がどこまで閲覧できるのかといったデータのアクセスする権限の管理ができる。

データの一元管理のイメージ

こういったことでデータを管理して、即時性を持った情報の一斉通達ができ、情報が反映されるタイミングの時間差やそれによる連絡漏れといったことがなくなることに繋がります。でも、データベースの一元管理を実際に作業する流れの中でデータベースが何をするかという『役割』をちゃんと決めてあげないと、せっかくのこういったシステムが活かされないことになっていしまいます。

 データベースに作られる機能は現実に作業するためのものなので、管理されるデータも現実を反映している仕組みにしないといけないですよね。また、お客さんや品物など実態あるものや注文という出来事など性質の違うデータの関係性を1つのデータベースで再現してあげることも重要です。その関係性を図で表すと下のような感じです。

家電 が含まれている画像  自動的に生成された説明
リレーショナルデータベースのイメージ例
テーブル①お客さんの情報
テーブル②注文書    
テーブル③商品のリスト 

こういったテーブルと呼ばれる性質の似たデータの集まり同士に『関連付け』または『リレーションシップ』と言われるデータを取り扱うシステムを『リレーショナルモデル型データベース管理システムRDBMS:Relational Datebase Manegement System』って言います。こんなClaris FileMakerと同じようなシステムの代表的な製品に、日本オラクルのOracle Database、マイクロソフトのAccess、SQL server、日本IBMのDB2といった製品もあるみたいです。

こういったシステムって難しいプログラミングなど覚えないとダメなんだよね…って思うかもしれませんが、Claris FileMakerは違うんです。なんとなく、『こう動かしたいなあ』っていうことを一つ一つの動きとして順序立てて作ることができて楽しさがあるんです。それについては、また少しずつお話しさせていただきたいと思います。今回は、データベースについてのお話をさせていただきました。


参考文献:Claris FileMaker 公式トレーニング教材 から、「FileMaker Master Book 初級編」 等を参考にしています
https://content.claris.com/fmb19_reg-ja