第5話 検索の種類
エヌ・ケイ・カスタマイズの福山でございます。今回は検索方法の種類についてお話させて頂きたいと思います。
以下の記事は、FileMaker Master Book 初級編(バージョン 19 対応)より、
Claris FileMaker 公式トレーニング教材
「4.4 検索方法の種類(76ページ)~」を元に掲載しています。
この文献から、検索方法の種類について学びました。文献の執筆者、関係者の方々に深謝いたします。
なお、このブログ記事の趣旨は、弊社所属スタッフの FileMaker 学習の成果を公開することを目的とし、同時に、参考文献の内容の紹介に資するものであることを Claris International Inc. が確認しています。
前回、上野よりキーワード検索についてお話があったかと思いますが、今回はキーワードで検索した結果の『対象レコードをどうするか』という検索方法についてのお話です。これには種類があります。
1.検索
2.絞り込み検索
3.拡大検索
4.その他『対象外(NOT検索)』という検索方法もありますが、即時検索では指定できません。
検索はとても便利で重要です。必要なデータだけを対象レコードにすることで、その後の操作を楽にします。また、Claris FileMakerで機能を作成するとき、『必要な対象レコードをどのような検索でつくるか』と考えることがたびたびあります。
・即時検索
・検索モードでの検索
・スクリプトステップでの検索
ここでは、即時検索についてお話したいと思います。
キーワード検索には、
・キーワード検索が合致している対象レコードの探し方
・その対象レコードをどうするか
この2つを合わせて指定する必要があります。即時検索では簡単に検索できるように次のルールがあります。
・キーワード検索はClaris FileMakerの仕様のままの〇〇一致が原則
・検索方法は指定可能(対象外はできない)
検索の話で使われることのある用語がありますので紹介します。
実行 :検索を行うこと。
ヒット:検索の結果、条件に合致すること。
集合 :検索の結果、ヒットした対象レコードを集合と呼ぶことがある。
クイック検索について
以前にもクイック検索については一度紹介しているかと思いますが、今回は複数のキーワードを使ったクイック検索をおこなってみます。
まず、全レコードから『東京』で通常の検索を行うとレコード数が1363件になります。
続いて、東京の右にスペースをいれて『男』とさらにスペースをいれて『たなか』を入力して検索すると2件になります。
クイック検索では、このように単語をいくつか入力してすべてに合致するレコードを検索することが可能で便利です。ただし、注意点があります。このクイック検索は対象となるすべてのフィールドから検索しています。つまり、『東京』というキーワードは都道府県名からだけでなく、名字が『東京』という人もヒットするということですので、便利ですが目的の検索にならないことがあることを覚えておいてください。
また、クイック検索では毎回対象レコードが置き換えられます。つまり、毎回新しく検索しているということです。クイック検索とショートカットメニュー検索を組み合わせることも可能です。使い方次第でさまざまな検索ができます。ショートカット検索とはフィールドから直接そのキーワードを検索することです。
都道府県フィールドで右クリックして『鹿児島県』を『一致するレコードを検索』します。
都道府県が鹿児島県の対象レコードで検索され、191件となりました。では今度は性別フィールドを『男』で『対象フィールドの拡大』を実行します。
性別『男』で『対象フィールドの拡大』を行なったため、対象となるレコードが追加されて6874件に増えました。つまり、新たに検索対象となるレコードが置き換えられたためにレコード数が増加したということになります。
いかがでしたか?今回は即時検索における検索の種類について、その注意点やショートカット検索の方法までお話させて頂きました。この検索の動きを理解することが検索を行うスクリプトを作成する時に重要になるかと思いますので、覚えていてもらえるといいのではないかと思います。
次回は、弊社が明日から5月10日まで休業させて頂くため、5月13日に更新させて頂きたいと思います。また、次回もどうぞよろしくお願いいたします。
参考文献:Claris FileMaker 公式トレーニング教材 から、「FileMaker Master Book 初級編」 等を参考にしています
https://content.claris.com/fmb19_reg-ja