第9話 検索の演算子について
エヌ・ケイ・カスタマイズの福山でございます。今回は前回のAND検索(絞り込み検索)、OR(拡大検索)に引き続いて、検索するときに使用する演算子についてお話させて頂きたいと思います。
以下の記事は、FileMaker Master Book 初級編(バージョン 19 対応)より、
Claris FileMaker 公式トレーニング教材
「6.2.2 検索の演算子(122ページ)~」を元に掲載しています。
この文献から、演算子を用いた検索方法について学びました。文献の執筆者、関係者の方々に深謝いたします。
なお、このブログ記事の趣旨は、弊社所属スタッフの FileMaker 学習の成果を公開することを目的とし、同時に、参考文献の内容の紹介に資するものであることを Claris International Inc. が確認しています。
検索する時にキーワードと一緒に、あるいは演算子だけでさまざまな条件を指定して検索することができます。
演算子を使用すると、一部のみ一致や、完全一致、範囲の値指定、日本語特有のゆるやかな値などが指定できます。「空白の検索」、「重複を検索」などの特殊な検索も演算子を使用します。
次表はよくある検索対象とその演算子です。使用頻度が高いので覚えておくと便利です。
結果がわかりやすいように、まず、演算子を使わずに検索するとどうなるかを確認してみます。
検索モードに切り替え、「ふりがな」フィールドに「にし」と入力します。検索を実行します。
検索の結果は 291 件です。 検索されたデータをよく見ると「こにし」など、名前に「にし」が含まれているものも対象になっています。
次に単語全体が一致(または空白に一致)の演算子「=」を使用して「にし」を検索します。(レイアウトバーの演算子ポップアップメニューを使用して入力することもできます)
検索を実行します。検索結果は 11件です。単語全体が一致した「にし」さんだけになりました。
今度は、範囲の演算子「…」を使ってみます。数字も日付も範囲を指定できます。「年齢」フィールド が「30 から 35 歳」のレコードを検索します。「年齢」フィールドに半角で「30…35」と入力します。
検索を実行します。検索の結果は 510件です。年齢が30から35歳のレコードが検索されました。
次は特殊な演算子を使います。重複する値の検索の演算子「!」を使って「管理コードが重複している」という条件を指定します。「管理コード」フィールドのデータに「重複がある」レコードを 検索してみます。
検索を実行します。検索の結果は 6 件です。検索されたデータをよく見ると 3 つの管理コードがそれぞれ 2 件ずつ重複しています。
データを管理する上で重複しているデータがないかチェックすることは重要になりますので、演算子を使った検索を行うことでチェックすることができました。
今回は、前回に引き続き検索について、演算子を使った検索についてご紹介させて頂きました。また、次回もよろしくお願いいたします。
参考文献:Claris FileMaker 公式トレーニング教材 から、「FileMaker Master Book 初級編」 等を参考にしています
https://content.claris.com/fmb19_reg-ja