第84回 アクセス権セットの設定

初めまして、エヌ・ケイ・カスタマイズの尾﨑です。
昨年の10月に入職しました。
Claris FileMakerの経験は6年ありますが、初めて学ぶことも多く、毎日勉強の日々です。

今回は【アクセス権セット】の機能について学んでいきましょう。
それでは内容に入ります!

以下の記事は、Claris FileMaker Master Book 初級編(バージョン 19 対応)より、
「15.4 アクセス権セットの設定(406ページ)」を元に掲載しています。

この文献から、設定できる操作権限やアクセス権限などについて学びました。文献の執筆者、関係者の方々に深謝いたします。

なお、このブログ記事の趣旨は、弊社所属スタッフの Claris FileMaker 学習の成果を公開することを目的とし、同時に、参考文献の内容の紹介に資するものであることを Claris International Inc. が確認しています。

Claris FileMaker 公式トレーニング教材

アクセス権セットの設定

まずは【アクセス権】にどのような種類があるのかみていきましょう。
データアクセスとデザインに
 ・レコード
 ・レイアウト
 ・値一覧
 ・スクリプト

拡張アクセス権に
 ・Webdirectによるアクセス
 ・ODBC、JDBCによるアクセス
 ・PHP Web公開でのアクセス…等々

その他のアクセス権に
 ・印刷の許可
 ・エクスポートの許可
 ・パスワードの変更
 ・利用できるメニューコマンドの制御…等々

全ては記載していないですが、他にも多数のアクセス権があり、
これらを組み合わせて設定を行います。
必要に応じてアクセス権セットは作成できますが、
今回は自動作成される【完全アクセス】、【データ入力のみ】、【閲覧のみアクセス】の説明を行います。

●表示方法
1.変更したいアカウントを選択
2.【アクセス権セット(P):】の鉛筆アイコンをクリック
3.【アクセス権セットの編集】画面が表示


【完全アクセス】権限について
ファイル全てのアクセス、変更を行うことができます。
新しいファイルを作成したときは【Admin】アカウントにこちらのアクセス権がセットされています。


【データ入力のみ】権限について
データの表示と入力のみ行うことができます。
データに関するアクセスは許可されていますが、スクリプトやレイアウト等の開発部分に
関する権限はありません。


【閲覧のみアクセス】権限について
データの表示はできますが、変更を行うことができません。
新しいファイルを作成したときは【ゲスト】アカウントにこちらのアクセス権がセットされています。


以上、「アクセス権セットの設定」ついてみてきました。
開発者は【完全アクセス】、ユーザーは【データ入力のみ】を使用することが多いと思います。
しかし、【データ入力のみ】だと右クリックやショートカット機能が制限されていないため、
私は新しいアクセス権を作成し(今回説明していません、、、)、制御してしまうことが多いです。
制御することでユーザーの自由度が減る場合もありますが、想定外の操作を減らせるため、
開発時に考慮する点は少なくなります。
機会があれば、私が作成するアクセス権についても書いていきます。


来週もよろしくお願い致します。


参考文献:Claris FileMaker 公式トレーニング教材 から、「FileMaker Master Book 初級編」 等を参考にしています
https://content.claris.com/fmb19_reg-ja