第124回 複数のレイアウトからPDFを作成する

こんにちは。エヌ・ケイ・カスタマイズの大村です。

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以下の記事は、Claris FileMaker 関数・スクリプトガイド(バージョン 19 対応)より、
「37. 複数のレイアウトからPDFを作成する(867ページ)」を元に掲載しています。

この文献から、Claris FileMaker + PDF の活用法を学習することができました。文献の執筆者、関係者の方々に深謝いたします。

なお、このブログ記事の趣旨は、弊社所属スタッフの Claris FileMaker 学習の成果を公開することを目的とし、同時に、参考文献の内容の紹介に資するものであることを Claris International Inc. が確認しています。

Claris FileMaker 公式トレーニング教材



今回は、別々に作成されたレイアウトを1つのPDFに結合します。
病院で使われる文書、「褥瘡対策に関する診療計画書(1)(2)」を題材に、

  • 1ページ目は(1)のレイアウト
  • 2ページ目は(2)のレイアウト

になっているPDFを作成します。

考え方


[レコードを PDF として保存] スクリプトステップに [既存の PDF に追加] というオプションがあります。

このオプションを使うと、PDF 作成先の場所に既に PDF が存在する場合は、その PDF の最後のページの後に追加で作成されます。
出力先を同じパスで指定して、PDFを1ページ目は作成、2ページ目からは追加をしていきます。

実装


「褥瘡対策に関する診療計画書(1)」と「(2)」というレイアウトを用意したうえで、次のようにスクリプトを用意します。

[レコードをPDFとして保存]スクリプト


  1. デスクトップに PDF を保存するために、変数にパスを設定します。例ではデスクトップに「褥瘡対策に関する診療計画書.pdf」という名前で保存されます。(4行目)

  • 1ページ目のレイアウトである「褥瘡対策に関する診療計画書(1)」を表示して、PDFを保存します。
  • [レコードを PDF として保存] スクリプトステップの [出力ファイルの設定] に変数「$path」を設定します。
  • オプションはギアのアイコンをクリックすると表示します。(19行目)

出力ファイルの指定



  1. 2ページ目のレイアウトである「褥瘡対策に関する診療計画書(2)」を表示して同様の設定をします。
    この時に [既存の PDF に追加]オプションにチェックを入れます。(28行目)

既存のPDFに追加


[ファイルを自動的に開く]のオプションにチェックを入れておくと、スクリプトの終了と同時に、PDFが開きます。

ファイルを自動的に開く


実行例


実際に動きを確認してみます。

スクリプトを実行すると2つのレイアウトからなる PDF がデスクトップに作成されます。

PDFを表示

まとめ

いかがでしたでしょうか?

印刷するよりも、PDFに出力する方が便利な場面も多いかと思います。
1ページ目は「送付状」、2ページ目以降は「明細書」といった使い方ができますし、プレビューにもなりますし。

ペーパーレス化にもつながりそうですよね。

それでは、来週もお楽しみに!


参考文献: Claris FileMaker 公式トレーニング教材 から、「Claris FileMaker 関数・スクリプトガイド」等を参考にしています
https://content.claris.com/fmb19_reg-ja