第85回 アカウント管理

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
エヌ・ケイ・カスタマイズの 泉 です。

新しい年が始まり、あっという間に1ヶ月経ち、2月になりました。
今年の目標を立てた方も多くいらっしゃると思いますが、
『まだまだ○ヶ月もあるから大丈夫』
なんて考えてると、あっという間に一年過ぎてしまいますので、
ご注意ください。(自分への戒めとして書いています)

さっそく「アカウント管理」について解説していきたいと思います。

以下の記事は、Claris FileMaker Master Book 初級編(バージョン 19 対応)より、
「15.5 アカウントの管理(409ページ)」を元に掲載しています。

この文献から、アカウントの設定や管理方法について学びました。文献の執筆者、関係者の方々に深謝いたします。

なお、このブログ記事の趣旨は、弊社所属スタッフの Claris FileMaker 学習の成果を公開することを目的とし、同時に、参考文献の内容の紹介に資するものであることを Claris International Inc. が確認しています。

Claris FileMaker 公式トレーニング教材

アカウント管理

前回の「第84回 アクセス権セット」で解説した、アクセス権セットも絡んできますので、
そちらも参考にされてください。

アカウントの作成(有効化)、無効化、削除について解説していきます。

アカウントの作成

一般的なユーザが使用するアカウントを [データの入力のみ] のアクセス権セットで作成します。

  1. [ファイル]-[管理]メニューの[セキュリティ…]から[セキュリティの管理]ダイアログを開きます。
  2. 新規のアカウントを作成します。左下の[+新規]をクリックします。

  3. 右側のパネルを以下のように入力します。
    a. [アカウント名:]は ”入力用” にします。
    b. “<パスワードがありません>” の右の鉛筆アイコンをクリックし、
    パスワードを登録します。
    c. [アクセス権セット:]は ”データ入力のみ” にします。
    d. 「OK」をクリックします。

  4. これで「入力用」アカウントが作成されました。
  5. 一旦ファイルを開き直して、「入力用」アカウントで認証できるか確認してください。

一旦ファイルを閉じて、該当ファイルをダブルクリック!!

認証ダイアログなしでファイルが開きました、、、
あれ、どうしてだろう?(しばし放心)

そして、思い出しました!!
[ファイル] – [ファイルオプション] メニューを表示すると、
[次のアカウントを使用してログイン] にチェックが入っており
自動ログインの設定が有効になっていました。

このチェックを外して、ファイルを再度開き直します。
無事に認証ダイアログが表示されました!!

アカウントを無効にする

[セキュリティの管理]ダイアログの[アクティブ]のチェックを オフ(チェックをはずす) にすると、
アカウントが無効になり認証(ログイン)できなくなります。
一時的な使用停止には、アカウントの無効を利用してください。

アカウントを削除する

[セキュリティの管理]ダイアログのアカウントをクリックして
左下の[-]をクリックするとアカウントが削除されます。
削除は慎重に行ってください。

(補足) ユーザがパスワードを忘れた場合

これまでの手順を見ていただいて、お気づきかと思いますが、
[セキュリティの管理] ダイアログを使用すれば、
他のユーザが使用するアカウントのパスワードの変更も可能です。(※アクセス権によります)

したがって、ユーザがパスワードを忘れてしまった場合は、
[セキュリティの管理] ダイアログを使用して、新しいパスワードを設定します。

なお、他のユーザが使用するアカウントのパスワードは、
Claris FileMaker Pro Advanced だけが知っている方がセキュリティが高くなります。
[セキュリティの管理] ダイアログの[次回サインインでパスワード変更を要求]の
チェックを オン(チェックを入れる) にして、そのアカウントを使用しているユーザが
独自のパスワードに変更できるようにします。

[次回サインインでパスワード変更を要求] のチェックがオフ
[次回サインインでパスワード変更を要求] のチェックがオン

まとめ

いかがだったでしょうか?

アカウントの運用方法には、以下のようなパターンが考えられます。

  • 全ユーザが1つのアカウントを共有する(今回のような「入力用」を用意して)
    メリット:アカウント管理が容易
    デメリット:新しいアカウントが必要になった場合、周知や端末の設定変更等が発生
  • 全ユーザが一人ひとりアカウントを保有する
    メリット:データの更新者にアカウント情報が反映されるため、証跡が残せる
    デメリット:アカウント管理に手間がかかる

システムの規模や運用方法、ユーザ数、ユーザのITリテラシーなどを十分考慮して、
アカウントの運用方法を検討ください。

それでは、次回のブログもお楽しみに!!


参考文献:Claris FileMaker 公式トレーニング教材 から、「FileMaker Master Book 初級編」 等を参考にしています
https://content.claris.com/fmb19_reg-ja