第36話 レイアウトパート
エヌ・ケイ・カスタマイズの泉です。
今回は、「レイアウトパート」について解説したいと思います。
以下の記事は、FileMaker Master Book 初級編(バージョン 19 対応)より、
Claris FileMaker 公式トレーニング教材
「9.2 レイアウトパート(200ページ)」を元に掲載しています。
この文献から、各パートの役割について学びました。文献の執筆者、関係者の方々に深謝いたします。
なお、このブログ記事の趣旨は、弊社所属スタッフの FileMaker 学習の成果を公開することを目的とし、同時に、参考文献の内容の紹介に資するものであることを Claris International Inc. が確認しています。
「レイアウトパート」
、、、
まだ、最大で「ヘッダ」「ボディ」「フッタ」しか使ったことがないので、この機会に、各パートがどのような用途で使えるか、自分も勉強したいと思います。
上部ナビゲーション
- 画面の一番上に表示される(順番は変えられません)
- 1 つのレイアウトに1つだけ設定できる
- ブラウズモードで画面をスクロールしても常に画面の上部位置に固定し表示される
- 表示の拡大と縮小の影響を受けない
- 印刷されない
<主な用途>
レイアウトのナビゲーションに使用するボタンなどを配置するパートとして使用されます。
タイトルヘッダ
- 「上部ナビゲーション」の下に表示される(順番は変えられません)
- 1 つのレイアウトに1つだけ設定できる
- 印刷では先頭ページに一度だけ表示される
- 「タイトルヘッダ」と「ヘッダ」が両方が設定されているレイアウトを印刷すると、
最初のページは「タイトルヘッダ」が印刷され「ヘッダ」は印刷されず、
2 ページ目以降は「タイトルヘッダ」は印刷されず「ヘッダ」が印刷される - 「タイトルヘッダ」に配置されているフィールドは、ブラウズモードではアクティブな
レコードのデータが表示されるが、印刷時には最初のページに印刷されるレコードの
最初のレコードのデータが印刷される
<主な用途>
、、、ちょっと思いつきませんでした。
「印刷」での表示に特徴があるので、独特な印刷が必要な場合に、フィットすると思われます。
ヘッダ
- 「上部ナビゲーション」、「タイトルヘッダ」の下に表示されまる(順番は変えられません)
- 1 つのレイアウトに1つだけ設定できる
- 印刷時は、前述の「タイトルヘッダ」を参照
- 「ヘッダ」に配置されているフィールドは、ブラウズモードはアクティブなレコードのデータが表示される
- 印刷時は各ページに印刷されるレコードの最初のレコードデータが印刷される
<主な用途>
画面名や表形式でフィールド名を配置するためのパートとして使用されます。
前部総計
- 「ヘッダ」の下に表示されまる(順番は変えられません)
- 1 つのレイアウトに1つだけ設定できる
- 「ボディ」「小計パート」を下に配置できる
<主な用途>
このパートに集計タイプのフィールドを配置すると、すべての対象レコードの集計値が表示されます。
小計(前部)
- 「ボディ」パートの前に表示される
- 1 つのレイアウトに複数の小計パートを設定できる
- 「パートの定義」にて[小計ソート対象]に設定できるフィールドは、1 レイアウトごとに1 フィールド1 回のみ
<主な用途>
このパートに集計タイプのフィールドを配置すると、パートの定義で設定されているフィールドで
ソートされたレコードの、各グループの集計値(小計)が表示されます。
ボディ
- 1 つのレイアウトに1つだけ設定できる
<主な用途>
対象レコードの各レコードごとのデータを表示するパートとして使用されます。
小計(後部)
- 「ボディ」パートの後に表示される
- 前述の「小計(前部)」に同じ
後部総計
- 「フッタ」の上に表示されまる(順番は変えられません)
- 1 つのレイアウトに1つだけ設定できる
- 「フッタ」「小計」を上に配置できる
フッタ
- 「下部ナビゲーション」、「タイトルフッタ」の上に表示される(順番は変えられません)
- 1 つのレイアウトに1つだけ設定できる
- 「タイトルフッタ」と「フッタ」が両方が設定されているレイアウトを印刷すると、
最初のページは「タイトルフッタ」が印刷され「フッタ」は印刷されず、
2 ページ目以降は「タイトルフッタ」は印刷されず「フッタ」が印刷される - ブラウズモードはアクティブなレコードのデータが表示される
- 印刷時は各ページに印刷されるレコードの最後のレコードデータが印刷される
タイトルフッタ
- 「下部ナビゲーション」の上に表示される(順番は変えられません)
- 1 つのレイアウトに1つだけ設定できる
- 印刷では先頭ページに一度だけ表示される
- 印刷時は、前述の「フッタ」を参照
- 「タイトルフッタ」に配置されているフィールドは、ブラウズモードではアクティブな
レコードのデータが表示されるが、印刷時には最初のページに印刷されるレコードの
最後のレコードのデータが印刷される
下部ナビゲーション
- 画面の一番下に表示される(順番は変えられません)
- 1 つのレイアウトに1つだけ設定できる
- ブラウズモードで画面をスクロールしても常に画面の下部位置に固定し表示される
- 表示の拡大と縮小の影響を受けない
- 印刷されない
まとめ
「レイアウトパート」において、重要なポイントは
- 印刷時にどのように表示したいか
- 「小計」パートで、どのように集計した情報を表示したいか
だと感じました。
まだまだ、実践で利用できていない機能ですが、よく覚えておこうと思います。
参考文献:Claris FileMaker 公式トレーニング教材 から、「FileMaker Master Book 初級編」 等を参考にしています
https://content.claris.com/fmb19_reg-ja