Claris FileMaker18での変更点について【公式サイト補足】

お世話になっております。
KK・Customizeの久保でございます。

2019年05月23日に、「Claris FileMaker18」が発表されました。

現在、Claris FileMakerをご利用の方々は、
アップデートが表示されるかと思います。

今回は、公式でも発表されておりますが、
Claris FileMaker 18にて変更となった点を、
紹介させて頂きます。

Claris FileMaker 18

データインポート用の新しいユーザインターフェース

新たに追加された [フィールドデータのインポート順] ダイアログボックスで、
インポートしたデータソースをより簡単に、フィールドにマッピングできるようになりました。

ドラッグ&ドロップよりもさらに効率の向上が期待されます。
特定のファイルタイプをインポートする際に、カスタム区切り記号を
指定できるようになっています。

ファイルバージョンの比較

スクリプトステップ(プレビューリリース機能)を使用して、
ファイルのコピーをXMLとして保存することができます。

そして、このXMLファイルを使用すると、ファイルバージョン間の変更点を
より簡単に比較することができるようになりました。

ファイルベースのスクリプトステップ

これまで、様々なステップを組み合わせて処理、或いは手作業で行なっていた
外部データファイルの読み取り、書き込み、および管理を行うスクリプトを
作成して、ログファイルを作成したり、カスタム形式でデータを
エクスポートしたりすることができるようになりました。

これによって、多くのファイルベースのプラグインの使用が不要になります。

API、console、サーバー監視の強化

新しくなった Claris FileMaker Server の Claris FileMaker Admin API は、
OpenAPI 仕様に基づいています。

つまりトライアル機能ではなく、標準化されました。

Claris FileMaker Server Admin Console の新しい改善点として、

 ・CLI(コマンドラインインターフェース)を使用したデフォルトのバックアップ時間の変更、スクリプトスケジュールの成功/失敗の表示、
 ・より明確なデータベースステータスの表示、
 ・AdminConsoleが最後に起動した時間の表示などができるようになりました。

これは、管理者として非常に便利な機能となりました。

オープンソースソフトウェアの監視ツールであるZabbixを使用して、
サーバーリソースや指標をより簡単に監視できるようになりました。

同時に複数のサーバーも監視できます。

一方で、マイナスの更新も。

Claris FileMakerは、もともと”ライセンス”が必要なのですが(Ofice365)のように。

これが、少々お高くなっております。
FM17でライセンス形態の変更があり、購入しやすくなったものの
まだまだ認知度の低いClaris FileMakerのライセンス代としては
簡単には手が出せないと思います。

非常に使いやすいシステムではあるのですが。

そんな救済処置として、
「ランタイム版」という機能がございました。

こちらは、ライセンスが不要で、システムを丸々使用することができる
複製機能のようなものです。

もちろん、クラウド上にあげることができないので、
複数人では使えませんが、対お客様がお一人であれば、
こと十分に足りておりました。

ライセンスも不要ですので。

これがClaris FileMaker18から無くなってしまいました。

上記のような使い方ができるので、
Claris も無くしたい機能の一つだと思います。

Claris FileMakerは、第三世代(最新18を含めて、FM18,FM17,FM16)まで
サポート対象です。

まだランタイム版の機能は十分に使えますが、
このペースでのアップデートだと、一年半くらいすると
サポート対象外になりそうです。

今後も、我が社の主軸である開発ソフトの
Claris FileMakerの素晴らしさをこれからも伝えていきたいと思います。