第30話 フィールドオプション

エヌ・ケイ・カスタマイズの泉です。

今回は、前回の「新しいファイルを作る」の続きで、フィールドを作成した際に設定可能な
「フィールドオプション」について簡単に解説したいと思います。
実は、私も「フィールドオプション」については、すべての機能を使いこなせていないので、
本ブログにアウトプットすることで理解を深めたいと思います!!

以下の記事は、FileMaker Master Book 初級編(バージョン 19 対応)より、
「8.6 フィールドオプション(178ページ)」を元に掲載しています。

この文献から、フィールドオプションの入力値の自動化について学びました。文献の執筆者、関係者の方々に深謝いたします。

なお、このブログ記事の趣旨は、弊社所属スタッフの FileMaker 学習の成果を公開することを目的とし、同時に、参考文献の内容の紹介に資するものであることを Claris International Inc. が確認しています。

Claris FileMaker 公式トレーニング教材

入力値の自動化

「フィールド」=ユーザが値を入力するべき項目

と考えがちですが、フィールドの仕様で決まった入力規則があるのであれば、ユーザが入力するよりも、システムで自動的に入力したほうが「入力時間の短縮」「ヒューマンエラーの防止」になります。
その「システムで自動入力する」仕組みを設定する箇所が、フィールドオプションの「入力値の自動化」です。

フィールドオプションダイアログ


どのような、自動化が用意されているのか、見ていきましょう。

作成情報

レコードの作成された時点の情報が、入力される設定です。
なにが自動入力されるかは、日付、時刻、タイムスタンプ、名前、アカウント名から選択します。
「日付」、「時刻」、「タイムスタンプ」はなんとなくわりかりますが、「名前」、「アカウント名」はなんでしょう?
試しに「名前」を設定して、新規レコードを作成してみると

おぉぉ、私の名前がセットされました。
これは、公式サイトで確認すると、[環境設定]ダイアログの[一般]タブの[ユーザ名]に設定されている内容がセットされるようです。

環境設定ダイアログ

試しに、[ユーザ名]で「その他」ラジオボタンを選択し、入力欄に「竈門炭治郎」とセットして、再度、新規レコードを作成してみると

おぉぉ、表示されました。


次に「アカウント名」を設定して、新規レコードを作成してみると

“Admin”がセットされましたが、、、全く心当たりがありません、、、
これも、公式サイトで確認しましたが、詳しい情報がありません。
さらに、詳しく検索してみると、公式サイトに情報がありました!!
そこで、メニューから[ファイル] > [ファイルオプション]を選択すると、”Admin”がありました!!

ファイルオプションダイアログ

試しに、該当カスタムAppファイルのセキュリティ管理で、”TanjiroKamado”という名前のアカウントを作成し、[ファイルオプション]ダイアログの[アカウント]に「TanjiroKamado」と入力して保存します。

セキュリティ管理ダイアログ
ファイルオプションダイアログ

そして、新規レコードを作成してみると

あれ?
あ、ファイルを開き直さなきゃいけませんでした。

おぉぉ、表示されました!!

この「名前」や「アカウント名」は、セキュリティ管理に絡んだ機能のようですので、
いずれ勉強して詳しい活用方法などをアウトプットしたいと思います。

修正情報

レコードが修正された時点の情報が、入力される設定です。
なにが自動入力されるかは、日付、時刻、タイムスタンプ、名前、アカウント名から選択します。

「作成情報」と同じです。

今回はここまでの説明とさせていただきます。
次回は「シリアル番号」などについて、引き続き解説していきたいと思います。


参考文献:Claris FileMaker 公式トレーニング教材 から、「FileMaker Master Book 初級編」 等を参考にしています
https://content.claris.com/fmb19_reg-ja