第122回 郵便番号を枠に合わせて分解する

おはようございます。こんにちは。こんばんわ。
エヌ・ケイ・カスタマイズの 泉 です。

このClaris FileMakerブログを更新するのも3年目に突入しました!!
あっという間の2年間でした🏃
Claris FileMakerのスキルもだいぶ身について、自力で0からシステム開発できるようになりましたが、
時々、Claris FileMakerの技術的なことを検索して、自分のブログにヒットしたときは

『あ💧💧💧』

と固まります。。。
もっと精進せねばと思う今日このごろです。
(また、このブログを自分がヒットさせないようにフラグを立てておきます🚩)

それでは、気持も新たに、Claris FileMakerのテクニックについて勉強していきましょう!!


以下の記事は、Claris FileMaker 関数・スクリプトガイド(バージョン 19 対応)より、
「35.郵便番号を枠に合わせて分解する(864ページ)」を元に掲載しています。

この文献から、繰り返しフィールドに文字を切り出す方法を学習することができました。文献の執筆者、関係者の方々に深謝いたします。

なお、このブログ記事の趣旨は、弊社所属スタッフの Claris FileMaker 学習の成果を公開することを目的とし、同時に、参考文献の内容の紹介に資するものであることを Claris International Inc. が確認しています。

Claris FileMaker 公式トレーニング教材

郵便番号を枠に合わせて分解する

官製はがきの「郵便番号」や、振込用紙の「入力欄」等の、既に印字されてい枠の中に文字を上手く配置したい場合は、文字を1文字ずつ分解して配置した方が位置合わせが簡単になります。

私が学生の頃は年賀状は、表面は全部手書きで、裏面はお店でコピーしてました
たまに上下間違えて大量に印刷してそのまま出したのもいい思い出ですw

社会人になって最初の数年間は、パソコンにソフトをいれて年賀状を作成しました。
自宅のプリンターで出力する際に、郵便番号の枠のど真ん中に数字が入らないことがあって、モヤモヤした気持ちになったことを覚えています。

そして現在は、ネットプリントサービスを利用して、時には手元に一切物がない状態で年賀状の発送ができる時代になりました。

前置きが長くなりましたが、何が言いたいかというと、今の時代、Claris FileMakerのシステムでハガキを出力するようなことがないかもしれませんが、ブログタイトルでヒットして来た方にも、是非とも最後までこのブログを読んでいただきたいです。

個人的には、『連続する番号を分解して枠に出力する(レイアウトする)』というタイトルのほうが、特定の情報(ここでいう郵便番号)に縛られなくてよいかなと思いましたが、タイトルを変える勇気がありませんでした。

考え方

1文字ずつ分解する計算タイプのフィールドを複数個作成してもいいですが、繰り返しの設定を使うと1フィールドを作るだけで実現できます。

実装

  1. 郵便番号を入力する「郵便番号」フィールドを作成します。
    ここにはハイフン等の数字以外の文字が入ること。全角が入力されることを想定します。
  2. 分解した郵便番号を格納する「郵便番号_分解」フィールドを計算タイプで作成します。
    [計算式の指定] ダイアログの左下にある [繰り返し:] に 7 (郵便番号の桁数)を入力します。
    下記計算式を設定します。
Let ( [
YUBIN_No = Extend( 郵便番号 ) ;
YUBIN_No = RomanHankaku ( YUBIN_No ) ;
YUBIN_No = Filter ( YUBIN_No ; “1234567890” )
];
Middle ( YUBIN_No ; Get(計算式繰り返し位置番号) ; 1)
)
  1. レイアウトに前述の1、2で作成したフィールドを配置します。
    2で作成したフィールドは、1つ配置して、コピペして「インスペクタパネル」の [データ > フィールド > 繰り返しを表示] の値を1ずつ加算して全部で7つ配置します。

実行

入力前

入力途中(入力して、一度フォーカスを移動して計算フィールドを更新しています)

入力完了

さいごに

いかがだったでしょうか?

Claris FileMakerの『繰り返しフィールド』は様々な使い方ができるのだなと、改めて実感したテクニックでした。

『繰り返しフィールド』とセットで『Let』『(繰り返し関数)Extend』は、使い方も含めて、しっかり覚えておきましょう👍

それでは、次回のブログもお楽しみに!!

参考文献: Claris FileMaker 公式トレーニング教材 から、「Claris FileMaker 関数・スクリプトガイド」 等を参考にしています
https://content.claris.com/fmb19_reg-ja