Claris FileMaker Server 19 では、「合計ページの表示が楽に」~豆知識編~

お世話になっております。
株式会社エヌ・ケイ・カスタマイズの久保でございます。

ここ数回にわたって、 Claris FileMaker Server 19 について、
記事を書かせて頂きました。

今回の記事では、新たに追加された便利な点とアップグレードの際によく聞かれることを
豆知識としてお伝えさせて頂きます。

合計ページの表示が楽になりました~ Claris FileMaker Server 19~

帳票類を印刷する際に、複数枚に渡る際、合計ページ数を簡単に表示することができるようになりました。
例えば、5ページ印刷するとき、1/5、2/5・・・と、右側の5ページのことです。

今までは、
 ・プレビューモードに切り替え、
 ・最後のページに移動し、
 ・ページ番号をグローバル変数に格納
 ・格納したグローバル変数を帳票に表示

と、処理を組む方法があったかと思います。

こちらが、 Claris FileMaker Server 19 では、
簡単に実装することができるようになりました。

方法は簡単

画面上部の「挿入」 > 「その他の記号」 > 「ページ数」 を選択するだけ。
この「ページ数」が新たに追加されております。

大きな機能というほどではございませんが、幾分か処理が楽になると思います。

よく聞かれる設定について

今回のように、 Claris FileMaker Server 19 が発売されたり、
Claris FileMaker 17を使用していた開発者が、Claris FileMaker 18にアップグレードした際など、
よく聞かれる・よく起こりうることを、記載させて頂きます。

「高度なツール」の再設定を忘れがちです。

開発者の皆様は、必ずと言っていいほど、「スクリプトデバッガ」を活用するシーンが多いと思いますが、
アップグレードを行った際には、こちらの設定が外れております。
その為、スクリプトデバッガが使えず、困る方が多いです。

こちらは、再設定する必要があるのですが、

 [環境設定]ダイアログボックス >[一般]タブ >[高度なツールを使用する]

の順番で設定を行います。
※設定後は再起動を忘れないでください。

新規フィールドがレイアウトに勝手に追加されます

こちらも、よく設定を忘れてしまうことが多いです。

こちらの設定については、開発者様によって、便利・不便が分かれるかと思います。
が、念のため、記載させて頂きます。

アップグレード後は、新規フィールドを作成すると、
追加したデータベースを使用しているレイアウトに自動でフィールドが設置されてしまいます。

普段、こちらの設定をオフにしている方は、気づかないうちに、レイアウトが崩れてしまう恐れがございますので、
注意が必要です。

設定方法は、先程と同様に、環境設定を開きます。
手順は以下です。

[環境設定]ダイアログボックス >[レイアウト]タブ >[新規フィールドを現レイアウトに加える]

のチェックをオフにすることで、自動で追加されることを防げます。

普段の開発からチェックをつけていない方は、注意してください。


以上でございます。
少しでも開発者様のお役に立てますと幸いです。